多様化するお葬式のスタイル


家族葬はシンプルで簡易的にして費用を安く抑える目的で利用するイメージがありますが、なかにはオリジナリティの高い一風変わったスタイルで行われるケースも増えています。
故人が望むのであれば、その人らしさが出る雰囲気のなかで最期のお別れをするのもおすすめです。
宗派に無関係の装飾をする

家族葬では、以下のように故人の好きな雰囲気に装飾を施す事例があります。
・ハワイアンスタイルにする
・欧州スタイルにする
・アジアンスタイル(バリ風など)にする
・夏を意識したスタイルにする(献花にひまわりを大量に使うなど)
家族葬の会場であれば比較的簡単に、故人ゆかりの装飾ができるので、予算や時間に余裕がある場合は検討してみてください。
趣味に関連したコーナーや装飾を行う

家族葬で人気が高いのが趣味に関連したコーナーです。
金銭的な問題や準備する時間がない場合は専用のテーブルを用意して、写真や趣味に関連した遺物を展示する方法が人気です。
こだわりたい場合は、献花でバイクや車などの趣味、スポーツに関連したデザインにする事例もあります。
ほかにも、ユニフォームに寄せ書きをするコーナーを用意するなど、形式にとらわれずにその人の趣味を強く意識した工夫をしています。
仕事に関連した装飾

趣味ではなく仕事に熱心だった方や珍しい職種の方は、仕事に関連した雰囲気作りをするケースもあります。
・動物園の飼育員→ぬいぐるみなどで動物園を演出
・電車の車掌→駅や電車内の雰囲気を意識した装飾、電車のジオラマ作りなど
・料理人→包丁などの故人の仕事道具や、仕事仲間による魅せる料理の展示など
音楽葬をする

故人の好きな音楽を生演奏したり、音楽仲間の参列者によるミニライブや合唱でお別れをしたりする事例もあります。
よくあるのが、黙とうや着席、退席などのシーンで故人の好きだった曲をBGMとして流すというもの。
クラシックなどの落ち着いた曲意外にも、洋楽や邦楽など選曲もさまざまです。斎場によっては許可していないところもあるので、事前にきいておきましょう。
セレモニーホールを使わないお葬式

セレモニーホールを使わないお葬式は自宅葬がありますが、最近では葬式とは関係性の低い場所で行う葬式が増えています。
一例を紹介すると、ガーデン・レストラン・海・山などがあります。
場所によってはご遺体を運ぶことができませんが、故人に変わって遺族が参列者をもてなしたいという想いでセレモニーホールを使わないお葬式をされる方が増えています。
プライベートルーム葬

セレモニーホールを自宅のリビングのような空間にして、ソファーに遺族が座って故人を囲むなど、自宅で過ごしているような空間でくつろぎながら最期の時間を過ごします。
参列者も僧侶も呼ばずに家族だけでゆったり過ごしたい希望がある方から選ばれています。
家族葬のスタイルに制限はない
多様化している家族葬のスタイル事例を紹介してきましたが、家族葬のスタイルに制限はありません。
自由なスタイルの葬式に幅広く対応できる葬儀会社が増えているので、故人や遺族が求め理想のお葬式があれば気軽に相談してみてください。
なお、このような自由なスタイルのお葬式を行う際には、故人の意思確認を必ず行いましょう。