喪服の選び方

お墓参りする女性 お墓参りする女性

喪服はある日突然必要になります。お葬式当日に慌てなくていいように、大人になったら一式揃えておきましょう。
今回は、初めて喪服を買う方や、年齢、立場の変化によって喪服の買い換え(増し)を検討している方に向けて喪服の選び方やマナーについてご紹介いたします。

喪服選びのポイント

喪服の選び方は性別や年齢によって変わってきますが、購入する時のポイントは以下の3点です。

①着る期間
②デザイン
③生地

20代や30代で喪服を初めて買う人の場合、大半の人が喪服は1着を長く着ようとするものです。
この場合、10年、20年と長く使うためにもアジャスター着きで体型の変化に対応できる喪服を選んでおくのがおすすめです。
デザインについては、安っぽくみられず、かつ長く着るためにも、生地の質にこだわり極端に安い喪服を買うのは避けた方がよいでしょう。
生地の厚さは、1着しか持たないのであればスリーシーズン用を購入してください。
買い増しの場合や、沖縄・北海道など気候の偏りが大きい地域では夏用・冬用を持っておくと便利です。

正喪服は無理して買う必要なし?

喪服姿の男女

葬式で喪主や3親等内の親族の葬式に参列する場合、「正喪服」と呼ばれる喪服を着用します。
男性は和装かモーニング、女性は和装かシンプルなブラックフォーマルドレスを着るのが基本です。

しかし、最近では一般の参列者が着用する「準喪服」で喪主を務めることが多く、和装やモーニングを買う人は少なくなっています。
正喪服を着たい場合は葬儀会社および提携業者からレンタルすることもでき、和装は持ち合わせていなければわざわざ検討する必要はありません。
迷っている方は、地域や家系によっても違いがあるので、参列者として葬式に参列した際に、他の方の喪主がどのような喪服を着ているかを見て参考にするとよいでしょう。

男性の喪服

男性の喪服姿

男性の喪服は、ブラックスーツの場合シングルとダブルの2種類があります。
シングルとダブルで格式的な違いはないので好みで選んでも大丈夫です。
シングルはスリムにみせられるメリットがあり、ダブルは将来太ったとしても不自然になりにくいメリットがあります。
そのため、体型の変化が気になる方は、ダブルでズボンにアジャスターが着いた喪服を選んでおくと安心です。

女性の喪服

女性の喪服姿

女性の喪服には、ワンピーススタイルのフォーマルドレス、パンツスタイルのダークスーツ、和服の3タイプがあります。
ワンピーススタイルのフォーマルドレスには、ジャケットがセットになったアンサンブルタイプのものがあり、オールシーズン着用できるのでおすすめです。

フォーマルドレスの丈感について

フォーマルドレスを選ぶ場合、膝下からふくらはぎくらいの丈感を選ぶのが一般的です。
短くても、スカートの丈は膝と同じくらいか膝下が望ましいとされています。

ストッキングの色

お葬式では必要以上に肌を露出させてはいけないので、夏でも黒色のストッキングを履きます。
冬の寒い時期にはぶ厚めのタイツを履きたくなってしまいますが、色が濃すぎるものはカジュアルとみなされてしまうので避けるのが無難です。
60デニールまでなら問題ないので目安としてください。

身につけてもよいアクセサリーとは?

お葬式では、不幸が重なると連想されるため2連になったネックレスを付けてはいけません。
1連のパールネックレスで、ロングタイプではないものを選びます。
ピアスやイヤリングをつける方は、揺れないものでこちらもパールを選びます。

子供の喪服

子供の制服姿

通っている学校の制服がある場合はそれを着用させましょう。
制服がない場合は、子ども用の喪服を購入するか、ナイロンやフリースなどのカジュアルな生地を避けた、ダークカラーのシンプルなお洋服を用意してください。