遺品整理について

故人との思い出の写真 故人との思い出の写真

遺品整理とは亡くなった人の持ち物を整理することです。
「形見や不用品をどうやって整理すればいいのかわからない」
「いつ整理するのが良いの?」
「業者を頼んだらいくらかかるのか知りたい」
といった様々な疑問を当ページで解決しますので、ぜひ参考にしてください。

時期

遺品整理に適したタイミングとは

遺品整理に決まった時期はありませんので、気持ちや状況が落ち着いたタイミングで行いましょう。一般的には以下のタイミングが多いようです。

故人の住んでいたところが賃貸の場合は、退去日に沿った日取りにすると良いでしょう。また、遺品整理の際は宝飾品が出てくることも多々ありますので、遺族全員で遺品整理をしてもめごとを避けておきましょう。

手順

1.スケジュールや期間を定める

まず始めに遺品整理をいつからいつまでに終わらせるのかスケジュールを立てます。
少しずつ時間のあるときに片付けようと思っていてもなかなか終わらないものです。また、賃貸に住んでいて退去日がある場合は逆算して考えましょう。

2.遺言を確認する

遺言がある場合は、遺品についての指示がある事があります。遺言書は何よりも優先される決定権になりますのでまず目を通しておきましょう。

3.遺品を仕分ける

大まかには必要なもの・不要なものの2つに分けます。故人の持ち物で絶対に捨ててはいけないのは資産になる品です。具体的には以下になります。

・預金通帳
・貴金属
・骨董品
・宝飾品

また、この時点で遺言が見つかるケースもありますので、その際は開封せず検認*をしてもらうまで大切に保管しましょう。きちんとした書面になっていなくとも遺言としての効力がる場合もありますので捨ててしまわないよう注意してください。
※検認…家庭裁判所が遺言の存在や内容を確認するための手続き。

4.遺品の引き取り(形見分け)

必要な遺品を相続人で分配します。ここで気を付けていただきたいのが高値で売買できるブランド品や美術品、宝石などです。金銭的な価値のある物品は形見分けではなく相続財産として扱われます。親族同士のトラブルを避ける目的でも覚えておきましょう。

業者を呼ぶ

遺品整理の業者

自分たちでやるのは大変そうだと思ったら遺品整理の業者を頼んでみてはいかがでしょうか。また、葬儀社から指定の業者を紹介される場合もありますが、一度他社と複数見比べて費用やサービス内容を比較することをお勧めします。

費用相場

遺品整理の費用は間取りや広さ、作業時間によって異なります。また、交通費がどれだけかかるのかも考慮すべき点です。一般的には以下の表になります。

ワンルーム・1K 30,000円~80,000円
1DK 50,000円~120,000円
1LDK 70,000円~200,000円
2DK 90,000円~250,000円
2LDK 120,000円~300,000円
3DK 150,000円~400,000円
3LDK 170,000円~500,000円
4LDK 220,000円~600,000円

より具体的な費用が知りたい場合は業者に見積もりを取りましょう。また、見積に応じない業者は後から追加料金を請求してくる可能性のある悪徳業者かもしれません。

悪徳業者に注意

悪徳な遺品整理業者への注意喚起

遺品整理の業者サービスが普及したことによって、悪徳業者が横行しています。高額な請求や遺品の不法投棄、遺品を乱雑に扱う等のトラブルはつきません。
悪徳業者かどうか見分けるのには、事前に具体的な見積もりを出してもらい、依頼前にスタッフの対応を確認しておくことが大切です。不明点や不安が少しでもあるのなら他の業者を利用しましょう。

孤独死の遺品整理

孤独死の現場が片付けられた様子

普段から近所づきあいが浅く、家族と疎遠であった人が自宅で亡くなった場合は遺品整理の前に特殊清掃が必要です。 死亡後、人間の肉体は急激に腐敗する影響で強いにおいが発生します。まずは特殊清掃で部屋を消臭することが先なのです。その後遺品整理を行い、財産が発見されたとしても相続人が発見できなければ国の相続財産法人に帰属されます。

生前の思い出を大切に

遺品整理は一見大変そうですが、故人ゆかりの品や昔の写真を発見し、思い出がよみがえることもあるでしょう。遺品を整理しながら、気持ちの整理や故人を偲ぶ時間を遺族で過ごしてはいかがでしょうか。